「ステージに誰もいないのに1位」――2026年1月17日、K-POP界に衝撃が走りました。
公式活動を終えて1カ月以上が経過したILLITの「NOT CUTE ANYMORE」が、メンバー出演なしでMBC「ショー!音楽中心」の1位を獲得したのです。通常、K-POPグループは活動期間中に1位を狙い、終了後は次の作品に移ります。しかしILLITは、常識を覆す「チャート逆走行」という現象を起こしました。デビュー曲「Magnetic」が爆発的初動型だったのに対し、本作は持続的浸透型という新たなヒットパターンを示したのです。
驚異の数字で見るILLITの快進撃
「NOT CUTE ANYMORE」のヒットを数字で振り返ると、その人気の凄さが一目瞭然です。KBS2「ミュージックバンク」(12月5日)、MBC「ショー!音楽中心」(1月17日)を含む音楽番組3冠達成という快挙を成し遂げました。
(KBS 12/5・MBC 1/17含む)
(直近28日間・公式統計)
(Bubbling Under・前週比3位↑)
2025年11月24日にリリースされた「NOT CUTE ANYMORE」は、発売から約2カ月経った現在もチャートを駆け上がり続けています。特に注目すべきは、韓国最大の音楽配信サービスMelonのチャートで、活動終了時の30位から14位前後まで急上昇した点です。
また、YouTube Musicでの月間視聴者数は5億8300万人を突破(2026年1月15日時点)。この数値は、YouTube Music公式統計による直近28日間にILLITのコンテンツを視聴または楽曲を聴いた全世界のユーザー数を示しており、ShakiraやTylaといった世界的ポップスターに匹敵するレベルです。K-POPグループとしては圧倒的な記録で、「NOT CUTE ANYMORE」発売以降、爆発的な増加を記録しました。
ILLITと「NOT CUTE ANYMORE」って何?基本を知ろう
ILLITは2024年3月にデビューした5人組ガールズグループです。メンバーは韓国人3名(YUNAH、MINJU、WONHEE)と日本人2名(MOKA、IROHA)で構成され、サバイバル番組「R U Next?」から誕生しました。グループ名は「I WILL(私はする)」と「IT(それ)」を組み合わせた造語で、何にでもなれる可能性を表しています。
はい、デビュー曲「Magnetic」は世界的な大ヒットを記録しました。音楽番組で12冠を達成し、2024年末には第75回NHK紅白歌合戦にも初出場。日本でもBillboard JAPAN 2024年年間チャート「Hot 100」で海外アーティスト曲の中で最高順位の15位にランクインしています。
「ただかわいいだけには見られたくない」という気持ちを表現した、レゲエリズムをベースにしたポップ曲です。2分11秒という尺が「スキップを許さない最短最適解」であり、ミニマルな楽曲構成でメンバーのボーカルを前面に押し出し、これまでとは異なるシックで大人っぽい魅力を見せています。
MVでは「CUTE IS DEAD」と刻まれたピンクの墓石が登場し、かわいさとの決別を宣言する衝撃的な演出で話題になりました。この演出は単なるコンセプト変更ではなく、「ファンが抱く固定観念の打破」というメッセージを込めたもので、ILLITの多面的な魅力を示す重要な転換点となっています。
通常、K-POPの楽曲は発売直後がチャート順位のピークで、時間が経つにつれて順位が下がっていきます。しかし「NOT CUTE ANYMORE」は、活動終了後にむしろ順位が上昇するという珍しい現象を起こしました。これを「チャート逆走行」と呼び、真のロングヒット曲の証とされています。
韓国の主要音楽番組は6つあり、それぞれ独自の集計方式で1位を決定します。音源スコア、アルバム販売数、動画再生数、視聴者投票などを総合的に評価するため、1位獲得は実力と人気の両方が必要です。活動終了後の1位獲得は極めて稀で、ファンの継続的な支持と楽曲の本質的な魅力がなければ達成できません。
音楽番組1位獲得までの道のり
「NOT CUTE ANYMORE」が音楽番組3冠を達成するまでの流れを時系列で見てみましょう。具体的には、KBS2「ミュージックバンク」(12月5日)、MBC「ショー!音楽中心」(1月17日)を含む3つの音楽番組で1位を獲得しました。
| 日付 | 出来事 | 詳細 |
|---|---|---|
| 2025年11月24日 | 楽曲リリース | 1stシングルアルバム「NOT CUTE ANYMORE」発売 |
| 2025年12月5日 | 1冠目獲得 | KBS2「ミュージックバンク」で初の1位 |
| 2025年12月13日 | 公式活動終了 | 音楽番組への出演を一旦終了(Melon順位30位) |
| 2026年1月4日 | チャート上昇 | Melon「TOP 100」で15位まで急浮上 |
| 2026年1月8日 | 音楽番組復帰 | 約1カ月ぶりにMnet「M COUNTDOWN」出演 |
| 2026年1月11日 | パフォーマンス再開 | SBS「人気歌謡」でステージ披露 |
| 2026年1月16日 | さらなる上昇 | Melon「TOP 100」で14位前後を記録 |
| 2026年1月17日 | 3冠目獲得 | MBC「ショー!音楽中心」で1位、出演なしでの受賞 |
この表から分かるように、活動終了から1カ月以上経過した後に音楽番組へ復帰し、最終的には出演なしで1位を獲得するという異例の展開となりました。
活動終了後の1位、その功罪
活動終了後にチャート逆走行を起こし、1位を獲得することには、良い面も注意すべき面もあります。
良い点
- 楽曲の真の実力が証明される。一時的な話題性ではなく、リスナーに本当に愛される曲だけが逆走行できる
- ファンの継続的な支援が可視化される。投票や再生で応援し続けたファンの努力が報われる
- グループの知名度がさらに上昇。珍しい現象として各メディアで取り上げられ、新規ファン獲得につながる
- 次回作への期待値が高まる。成功体験が自信となり、より挑戦的な作品制作が可能になる
注意点
- メンバーのスケジュール調整が困難に。活動終了後は次の準備期間のはずが、追加出演で多忙になる
- 次回作のプレッシャー増大。大ヒット曲の後は、それを超える作品を求められる
- 一部から「操作」疑惑の声も。急激な上昇に対して懐疑的な意見が出る可能性
- 他のアーティストの活動期間と重複。本来スポットライトを浴びるはずの新人グループの機会を奪う形になることも
なぜ「NOT CUTE ANYMORE」は逆走行したのか
チャート逆走行を起こした3つの要因
1. TikTokでのバイラル現象
「フードつかみショットチャレンジ」という独特のチャレンジが世界中で流行しました。これは、フード付きの服を着た人を上から撮影すると、まるでキーホルダーのようにぶら下がって見えるという錯視効果を利用したもの。アメリカ、イギリス、カナダなど10カ国以上のYouTube「デイリー・ショーツ人気楽曲」チャートで上位を獲得し、楽曲の認知度が爆発的に広がりました。
2. ショートフォームに最適な楽曲構成
2分11秒という短い尺と、シンプルで印象的なメロディーは、15秒〜1分の動画が主流のTikTokやYouTube Shortsとの相性が抜群でした。「Being cute doesn’t define who I am」というキャッチーなフレーズと、ビートに合わせてうなずくダンスが、誰でも真似しやすいコンテンツとして機能しました。
3. 年末年始の音楽番組効果
2025年12月から2026年1月にかけて、ILLITは日本の「FNS歌謡祭」「CDTVライブ!ライブ!」「NHK紅白歌合戦」など、視聴者数の多い大型音楽番組に連続出演しました。これらの番組で「NOT CUTE ANYMORE」を披露したことで、普段K-POPに触れない層にもリーチし、配信サービスでの再生回数が急増したのです。
ファンの力が生んだ奇跡
公式ファンクラブ「GLLIT(グリット)」のメンバーたちは、活動終了後も楽曲のストリーミング再生や音楽番組への投票を継続しました。特に韓国では、好きなアーティストの楽曲を毎日決まった時間に再生する「ストリーミング党」という文化があり、これが確実にチャート順位を押し上げました。活動終了時の30位から10位台前半まで急上昇したのは、まさにこの力の結果です。
また、SNSでの口コミ拡散も大きな役割を果たしました。「活動終了したのにまだ順位上がってる!」というツイートがバズり、その話題性自体がニュースとなって、さらに多くの人が楽曲を聴くという好循環が生まれたのです。
グローバルチャートでの躍進
「NOT CUTE ANYMORE」の人気は韓国国内にとどまりません。
アメリカBillboard攻略
アメリカの音楽業界で最も権威のあるBillboardチャートにおいて、「NOT CUTE ANYMORE」は「Bubbling Under Hot 100」で3週連続順位上昇を記録し、7位にランクイン(2026年1月17日付、前週比3位アップ)。この「Bubbling Under Hot 100」は、メインチャート「HOT 100」の101位〜125位に相当する楽曲をランキングするもので、HOT 100本編入りが目前に迫っています。
さらに、「グローバル200」で60位(先週から10段階アップ)、「グローバル(米国を除く)」で45位(先週から7段階アップ)を記録。これらはILLITの自己最高記録を更新した数値で、NewJeansやLe Sserafimに続くBillboard HOT 100入りへの期待が高まっています。
日本での反響
2026年1月13日にリリースされたJapan 2nd Digital Single「Sunday Morning」は、配信直後にAWAミュージックのリアルタイム急上昇チャートで1位を獲得。日本のYouTube「デイリー人気ミュージックビデオ」でもトップ10入りを果たし(1月13日付)、海外アーティストの中で最高順位を記録しました。
ILLITは2024年末に日本レコード大賞で新人賞を受賞し、NHK紅白歌合戦にも出場。日本での人気は確実に定着しており、今後のさらなる活躍が期待されています。
これだけは押さえておきたいポイント
- 「NOT CUTE ANYMORE」は2025年11月24日リリースの1stシングルアルバムのタイトル曲
- 公式活動終了は2025年12月13日だったが、約1カ月後の2026年1月に音楽番組へ電撃復帰
- 2026年1月17日、MBC「ショー!音楽中心」で3冠目を獲得(KBS 12/5、MBC 1/17含む)
- Melon「TOP 100」で活動終了時30位だったが、10位台前半まで急上昇
- TikTokの「フードつかみショットチャレンジ」が世界的に流行し、楽曲の認知度が拡大
- YouTube Music月間視聴者数5.83億人の突破は、Shakira、Tylaに匹敵する世界的レベル
- Billboard「Bubbling Under Hot 100」で7位、メインチャート「HOT 100」入り目前
- 日本での活動も好調で、年末年始の大型音楽番組に多数出演
まとめ:新時代のK-POPヒット方程式
ILLITの「NOT CUTE ANYMORE」は、活動終了後にチャート逆走行を起こし、KBS2「ミュージックバンク」(12月5日)、MBC「ショー!音楽中心」(1月17日)を含む音楽番組3冠を達成するという快挙を成し遂げました。
この成功は、楽曲の質の高さ、ファンの継続的な支援、TikTokなどのSNSを活用したバイラルマーケティング、そして年末年始の大型音楽番組への出演というタイミングが完璧に噛み合った結果です。特に注目すべきは、韓国での「逆走行」と日本での新曲「Sunday Morning」リリース(2026年1月13日)が完璧なタイミングで重なったグローバル・マーケティングの妙です。
K-POPの世界では、もはや活動期間中の成績だけがすべてではありません。真に愛される楽曲は、時間が経っても人々の心に残り続け、新たなファンを獲得し続けます。
ILLITはデビューから2年足らずで、K-POP第5世代を代表する「音源強者」としての地位を確立しました。Ashley Williamsなどのファッションブランドとのコラボレーションも実現し、「かわいい」から「かっこいい」への転換がブランド価値を高めています。Billboard「Bubbling Under Hot 100」7位を記録し、メインチャート「HOT 100」入りへの期待も高まっています。
■ 筆者の想い
実を言うと、筆者自身もILLITを心から推しています。デビュー曲「Magnetic」のMVを初めて見た瞬間から彼女たちの虜になり、以来ずっと成長を見守ってきました。今回の「NOT CUTE ANYMORE」での大胆なコンセプト転換と、活動終了後も順位を上げ続けるという異例の展開は、長年K-POPを追いかけてきた一ファンとして、忘れられない瞬間になりました。この記事が、ILLITの魅力をまだ知らない方々への架け橋になれば、これ以上の喜びはありません。GLLITの皆さん、そしてこれから彼女たちを知る方々と、この感動を共有できることを心から嬉しく思います。
あなたもILLITの新たな挑戦を体験してみませんか?
最新曲「Sunday Morning」のMVをチェックし、#ILLITチャレンジに参加して、この歴史的瞬間を共有しましょう。今後の彼女たちの挑戦から、まだまだ目が離せません。
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