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生活保護の外国人「3割」はデマ?2026年最新データと厳格化の真実

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外国人の生活保護、本当のところは?2026年最新の実態と誤解を解消【最終更新:2026年1月24日】

外国人の生活保護、本当のところは?2026年最新の実態と誤解を解消

最終更新:2026年1月24日

「生活保護の3分の1は外国人」「外国人が優遇されている」——SNSでこんな情報を見て、税金の使い道が心配になる気持ち、よくわかります。しかし実際の政府統計を見ると、まったく違う現実が見えてきます。2026年1月23日に政府が発表した最新方針も踏まえながら、感情論を排し、データに基づいた正確な情報をお届けします。

重要なお知らせ

本記事は2026年1月時点の公的データと政府発表に基づいて作成しています。生活保護制度は今後、運用が変更される可能性があります。最新情報は厚生労働省や自治体の公式サイトでご確認ください。

全国の生活保護受給世帯数

165万

2023年度データ

出典:厚生労働省「被保護者調査」

外国人世帯の割合

2.9%

約4万7千世帯

出典:厚生労働省「被保護者調査」

日本人世帯の割合

97%超

約160万世帯

出典:厚生労働省「被保護者調査」

外国人の生活保護、実態はどうなっている?

法的な位置づけを理解しよう

まず知っておくべきは、生活保護法が原則として日本国民を対象としているという点です。しかし、1954年に出された厚生省通知により、特定の在留資格を持つ外国人にも制度が準用されることが定められました。

つまり、法律上の「受給権」は外国人にはありませんが、人道的な観点から「行政措置」として支給が行われているのです。この仕組みは2014年の最高裁判決でも「行政措置として保護の対象となり得る」と認められています。

受給できる外国人は限られている

すべての外国人が生活保護を受けられるわけではありません。対象となるのは特定の在留資格を持つ人だけです。

受給対象となる在留資格

在留資格受給可否備考
永住者対象長期間日本に居住する資格を持つ方
特別永住者対象在日韓国・朝鮮人など歴史的経緯のある方
定住者対象日系人など一定の条件を満たす方
日本人の配偶者等対象日本人と婚姻関係にある方
就労ビザ原則対象外働くことが前提の資格(ただし個別の事情により行政判断となる場合あり)
留学生原則対象外学習が目的の滞在(ただし個別の事情により行政判断となる場合あり)

SNSで広がる誤情報の真実

「3分の1が外国人」は完全な誤り

2025年頃から「生活保護世帯の33%が外国人」という情報がSNSで拡散されました。この数字は12ヶ月分の外国人受給データを合算した数値と、1ヶ月の総受給世帯数を比較してしまった計算ミスによるものです。

具体的には、毎月約4万7千世帯の外国人世帯が受給していますが、これを12ヶ月分合算すると約56万世帯となります。この56万世帯という数字を、ある月の総受給世帯数165万世帯と比較してしまったため、「約3分の1」という誤った割合が生まれました。正しくは同じ基準(月別または年間)で比較する必要があります。

実際の統計では、2023年度の外国人世帯の割合はわずか2.9%にすぎません。97%以上は日本人世帯が受給しているのが現実です。

受給条件は日本人と同一基準

外国人だから審査が甘い、優遇されているという主張については、公式統計や制度運用上、そのような事実は確認されていません。資産調査、収入調査、扶養義務者の確認など、審査項目・調査内容は日本人世帯と同一の基準で運用されています。厚生労働省も「外国人への特別な優遇措置はない」と明言しています。

制度の意義

人道的な支援として、日本で長年生活してきた外国人や日本人家族を持つ方が困窮した際のセーフティネットになっています。国際的な人権基準にも適合した仕組みです。

指摘される課題

過去には入国直後の集団申請など、問題となる事例が発生しました。2010年の大阪市での中国人48名による申請事例(全員が後に辞退)などがその代表例です。こうした事例が特定の自治体に集中したことで、制度への不信感が生まれた面があります。

そのため政府は2026年に運用の適正化方針を打ち出し、オンライン確認システムの導入など、不正防止策を強化しています。

2026年1月23日の政府方針

2026年1月23日、政府が発表した「外国人受入れ環境の整備に関する総合的対応策」で、生活保護制度の運用適正化が掲げられました。自治体と連携し、受給する外国人の在留資格をオンラインで確認できる仕組みを整備します。また、受給対象となる在留資格の範囲についても見直しを検討中です。

特に注目すべきは、税金・社会保険料の納付状況と在留資格が紐付けられ、受給要件のチェックが厳格化されている点です。公的負担を増やす意図的な不正が確認された場合には、在留資格の取消しが検討対象となるケースもあります。ただし厚生労働省は「外国人を切り捨てるものではない」と説明しています。

実際の受給者像とは

国籍別の内訳

外国人受給世帯のうち、最も多いのは韓国・朝鮮籍の方々で全体の約50.9%を占めています(厚生労働省資料を基にした専門家集計)。その多くは65歳以上の高齢者世帯です。これは戦後、長年にわたり国民年金制度の加入対象から排除されてきた歴史的経緯が背景にあります。

次いで中国籍(約16.3%、傷病世帯が多い)、フィリピン籍(約14.9%、母子世帯が多い)、ブラジル・ペルー籍(単身の稼働年齢世代)と続きます。それぞれの来日背景によって、世帯の特徴が異なることが統計から確認されています。

費用規模について

外国人向けの生活保護費の詳細な公表値はありませんが、受給者数から年間約1,000億円規模と推計されます(受給世帯数×月平均支給額12万円×12ヶ月より算出)。これは生活保護全体の数%程度です。一部で言われるような「莫大な税金が外国人に使われている」という主張は、事実とは大きく異なります

保護率で見る実態

人口比で見た保護率(どれくらいの割合が受給しているか)では、在留外国人の保護率は約1.93%、日本人を含む全体の保護率は約1.62%となっています(2023年度)。外国人の方がやや高い数値ですが、これは高齢化率や世帯構成の違いが影響しており、総数が非常に少ないため全体への影響は限定的です。

押さえておきたい重要ポイント

  • 外国人の受給世帯は全体の2.9%(4万7,317世帯)で、97%以上は日本人世帯(厚生労働省「被保護者調査」2023年度)
  • 法的な受給権はなく、1954年厚生省通知に基づく人道的な行政措置として実施
  • 対象は永住者など特定の在留資格を持つ人に限定
  • 審査基準は日本人と同一で、特別な優遇措置は確認されていない
  • 2026年1月23日から政府は運用の適正化を進める方針
  • SNS上の「3分の1が外国人」は12ヶ月合算データと単月データの比較ミスによる誤情報
  • より詳しい統計は厚生労働省の公式サイト(被保護者調査)で確認可能

今後の展望と私たちができること

制度の透明性向上へ

政府は在留資格別の受給データを把握する仕組みの整備を検討しています。これにより、より正確な実態が明らかになり、適切な政策立案につながることが期待されます。また、税金や社会保険料の納付状況と在留資格をオンラインで連携させることで、不正受給の防止策も強化されています。

冷静な議論が必要

外国人の生活保護については、感情的な議論ではなく、正確なデータに基づいた冷静な検討が求められます。一部の不正事例を全体に当てはめて批判するのではなく、制度の本来の目的と実態を理解することが大切です。

まとめ:事実に基づいた冷静な議論を

外国人の生活保護について、SNS上では多くの誤情報が流れています。しかし厚生労働省の公式統計を見れば、受給世帯の97%以上は日本人であり、外国人への特別な優遇措置も確認されていません。

一方で、過去の不正事例が特定の自治体に集中したことも事実です。そのため2026年から政府は運用の適正化を進めており、不正防止策も強化されています。

私たちにできるのは、感情的な情報や一部の事例だけに流されず、公的データに基づいて冷静に考えることです。困っている人を支える制度の意義を理解しつつ、適正な運用を求めていく——そんなバランスの取れた視点が、これからの社会には必要ではないでしょうか。

※本記事は2026年1月24日時点の公的データに基づいています。最新情報は厚生労働省の公式サイトでご確認ください。

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