2025年SNS利用実態調査|あなたが使うべきSNSはどれ?データで見る最新トレンド
毎日何気なくスマホを開いて見ているSNS。あなたは今、どのアプリを一番よく使っていますか?
朝起きてまずチェックするのはInstagram?それともXで最新ニュースを確認?通勤中にはYouTubeで動画を見て、友達との連絡はLINE。気づけば一日中、何かしらのSNSを開いている自分がいる——これは決して特別なことではありません。
しかし、SNSの世界は今、大きな変化の波が押し寄せています。2023年から2025年にかけて、新しいSNSが次々と登場し、あなたの知らないところでユーザー数を急激に伸ばしているサービスがあるのです。
SNS市場に起きている静かな革命
あなたがSNSを使い始めたのはいつですか?FacebookやTwitter(現X)が全盛期だった2010年代でしょうか。それとも、Instagramの「映える」文化に魅了された2015年以降でしょうか。
SNSの歴史を振り返ると、ユーザーのニーズは時代とともに変化してきました。かつては「友達とつながる」ことが最大の価値でしたが、やがて「自分を表現する」ことへ、そして今は「ありのままの自分を気軽に共有する」という方向へとシフトしています。
2025年8月時点の調査結果は、この変化を如実に物語っています。従来の大手SNSが安定したユーザー基盤を維持する一方で、新興のSNSサービスが驚異的な成長率を記録しているのです。
2025年最新|SNSユーザー数ランキングTOP10
まずは、現在の日本国内におけるSNSアプリの利用状況を見てみましょう。2025年8月時点での月間アクティブユーザー数(MAU)のトップ10は以下の通りです。
| 順位 | サービス名 | MAU(推定) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | LINE | 7,080万人 | 日本最大のコミュニケーションインフラ |
| 2位 | YouTube | 6,540万人 | 動画プラットフォーム(SNS機能も保有) |
| 3位 | 4,230万人 | 写真・動画共有SNS | |
| 4位〜10位 | X(旧Twitter) | 本調査では非公開 | リアルタイム情報共有 |
| 本調査では非公開 | 総合型SNS | ||
| TOP10内 | Threads | 1,230万人 | テキスト投稿型SNS(新興・2023年開始) |
※本表は調査結果より抜粋。4位以降の詳細な順位・数値は調査レポートに記載されていないため、確認できた主要サービスのみを掲載しています。
このランキングを見て、あなたはどう感じましたか?「やっぱりLINEが1位か」と納得する一方で、「Threadsって何?」と思った方もいるかもしれません。
ここで注目すべきは、トップ2のLINEとYouTubeは、もはやSNSの枠を超えた「生活インフラ」として機能している点です。LINEは連絡手段として、YouTubeは情報収集や娯楽のプラットフォームとして、年齢を問わず利用されています。
一方、このランキングの中で最も注目すべきは、トップ10に新興SNSの「Threads」がランクインしているという事実です。わずか2年前には存在しなかったサービスが、既にトップ10入りを果たしているのです。
新興SNSの驚異的な成長率
Threads
BeReal.
従来型SNS
※従来型の主要SNSは既に成熟期に入っており、ユーザー数の大幅な増減は見られません。一方、新興SNSは開始時期が浅いため、成長率が極めて高い数値となっています。この対比が、SNS市場の「多様化」を象徴しています。
Threads:2年で1,230万人を獲得したテキスト投稿SNS
Meta社(Facebookの親会社)が2023年7月にリリースしたThreadsは、わずか2年間で1,230万人のユーザーを獲得しました。これは前年比222%増という驚異的な数字です。
Threadsの最大の特徴は、Instagramアカウントと連携できる点です。すでにInstagramを使っているユーザーなら、ワンタップで始められる手軽さが、急速な普及を後押ししました。
実際の利用シーン:28歳会社員Aさんの場合
「Instagramは写真を投稿するハードルが高いと感じていました。でもThreadsなら、ちょっとした日常の出来事や考えを気軽につぶやけるんです。Xよりも穏やかな雰囲気で、知り合いとゆるくつながれる感じが気に入っています」
ただし、調査データから興味深い事実が明らかになっています。Threadsユーザーの57%が月に1〜5日程度しかアプリを起動していない、つまり週に1回程度の利用にとどまっているのです。これは同じテキスト投稿型のXと比較すると、20%以上も高い割合です。
この数字が意味するのは、ThreadsがXの「代替」ではなく、むしろ「Instagramのライト版」「気が向いたときだけ使うサブSNS」として位置づけられているということです。毎日チェックしなければならないプレッシャーがなく、ゆるく使えることが、逆に支持されているのかもしれません。
BeReal.:「映えない」が武器の新世代SNS
BeReal.は、今回の調査で937%増という最も高い成長率を記録しました。2025年8月時点で113万人のユーザーを抱えています。
このアプリの最大の特徴は、毎日ランダムな時間に通知が届き、2分以内に前後のカメラで同時撮影した写真を投稿するというシンプルなルールです。加工もフィルターも一切なし。つまり、「盛った」投稿ができない設計になっているのです。
実際の利用シーン:23歳大学生Bさんの場合
「Instagramで完璧な写真を投稿するのに疲れていました。BeReal.は通知が来たら、その瞬間のありのままを撮るだけ。部屋が散らかっていても、すっぴんでも関係ない。友達の『リアル』が見られるのが楽しいです」
なぜ新興SNSが支持されるのか?ユーザー心理を読み解く
ThreadsとBeReal.の急成長には、共通する要因があります。それは、「完璧な自分を演出することへの疲れ」です。
Instagram疲れ・SNS疲れの実態
Instagramが普及した2010年代後半から、多くのユーザーが「映える」写真を撮るために多大な労力をかけてきました。おしゃれなカフェを探し、料理の写真を何枚も撮り直し、最適なフィルターを選び、完璧な投稿を作り上げる——。
ただし、Instagram自体も変化しています。現在の利用の中心は、フィード投稿からストーリーズやリールへと移行しており、ユーザーは徐々に「完璧なフィード」へのこだわりから解放されつつあります。それでもなお、「見栄の競争」に疲れを感じる人が増えてきたのは事実です。
特に20代の若年層は、SNS上の自分と実際の自分とのギャップに違和感を覚え始めています。「いいね」の数を気にしたり、他人の投稿と自分を比較して落ち込んだりする経験は、多くの人が共感するところでしょう。
新興SNSが支持される理由
- 加工や演出が不要で、ありのままを投稿できる
- 「いいね」の数を気にしなくて良い設計
- 親しい友人だけと緩くつながれる
- 投稿のプレッシャーが少ない
- 新鮮な体験ができる
従来型SNSの課題
- 「映え」を意識した投稿が必要
- 反応(いいね・コメント)を気にしてしまう
- 他人と比較して劣等感を感じる
- 投稿する写真の選定に時間がかかる
- 見知らぬ人からの反応に疲れる
年代別・目的別|あなたに最適なSNSの選び方
SNSの選択肢が増えた今、自分に合ったサービスを使い分けることが重要です。ここでは、年代と目的に応じた最適なSNSの組み合わせを提案します。
20代:複数SNSを使い分ける世代
調査データによると、Threadsユーザーの24.8%が20代で最も高い割合を占めています。この世代は、目的に応じて複数のSNSを器用に使い分ける傾向があります。
20代向け最適なSNS組み合わせ
日常のつぶやき:Threads、BeReal.
写真・動画共有:Instagram(ストーリーズ中心)
情報収集:X、YouTube
友人との連絡:LINE
この世代の特徴は、「見せる自分」と「素の自分」をSNSごとに使い分けられることです。Instagramでは洗練された投稿を、BeReal.では日常のリアルを、それぞれ別の友達グループと共有しています。
30〜40代:情報収集と実用性重視
30代以上のユーザーは、SNSを「自己表現」よりも「情報収集」や「連絡手段」として活用する傾向が強くなります。
30〜40代向け最適なSNS組み合わせ
ビジネス情報収集:X、LinkedIn
趣味・興味関心:YouTube、Instagram
連絡手段:LINE、Facebook
気軽な投稿:Threads(任意)
この世代は、新しいSNSに対して慎重な姿勢を取りがちですが、使いやすさと実用性を感じれば積極的に採用します。特にThreadsは、Instagramアカウントがあればすぐに始められる手軽さが評価されています。
50代以上:シンプルで分かりやすいサービスが人気
50代以上のユーザーは、機能が複雑すぎず、家族や友人とつながれるシンプルなSNSを好む傾向があります。
50代以上向け最適なSNS組み合わせ
連絡手段:LINE(最優先)
情報収集:YouTube、Facebook
写真共有:Instagram(閲覧中心)
この世代にとって最も重要なのは「使いやすさ」です。家族の写真をLINEで共有したり、孫の成長記録をInstagramで見たりと、身近な人とのつながりを大切にする使い方が主流です。
これからのSNS利用で押さえるべきポイント
SNS利用で意識すべき5つのチェックリスト
- 複数のSNSを目的別に使い分ける:情報収集用、友人との交流用、自己表現用など
- 無理に「映え」を意識しない:ありのままを投稿できるSNSを選ぶ
- 利用時間をコントロールする:1日のSNS利用時間を決めて、依存を防ぐ
- プライバシー設定を確認する:公開範囲を適切に設定し、個人情報を守る
- 新しいSNSも試してみる:自分に合うサービスは実際に使ってみないと分からない
SNS利用の新常識:「量より質」へのシフト
今回の調査結果から見えてきたのは、ユーザーがSNSに求めるものが変化しているという事実です。かつては「フォロワー数」や「いいね数」が重視されましたが、現在は「心地よいつながり」や「ストレスフリーな体験」が優先されるようになっています。
実際、Threadsのユーザーの半数以上がライトな使い方をしているというデータは、「毎日投稿しなければ」というプレッシャーから解放されたいというユーザーの願望を表しています。
今すぐ実践できる|あなたのSNS環境改善アクション
この記事を読んで、「自分のSNS利用を見直したい」と感じた方へ、今日からできる具体的なアクションステップをご紹介します。
ステップ1:現状を把握する(所要時間:5分)
スマートフォンの「スクリーンタイム」機能(iPhoneの場合)や「デジタルウェルビーイング」機能(Androidの場合)を確認してください。各SNSアプリの1日平均利用時間と起動回数を把握しましょう。
ステップ2:目的を明確にする(所要時間:10分)
各SNSを使う目的を紙に書き出してみましょう。例えば以下のように分類できます。
- 情報収集:X、YouTube
- 友人との交流:LINE、Instagram
- 自己表現:Instagram、Threads
- 暇つぶし:(正直に書く)
目的が不明確なSNSは、思い切って削除するか通知をオフにすることを検討してください。
ステップ3:新しいSNSを試してみる(所要時間:30分)
ThreadsやBeReal.など、まだ使ったことのない新興SNSをダウンロードして、1週間試してみましょう。合わなければアンインストールすればよいだけです。新しい体験が、あなたのSNS利用スタイルを変えるきっかけになるかもしれません。
ステップ4:利用ルールを設定する(所要時間:5分)
以下のようなマイルールを設定し、スマホのメモアプリに保存しておきましょう。
- 就寝1時間前からSNSを見ない
- 朝起きてすぐにSNSを開かない
- 食事中はスマホを触らない
- 週に1日は「SNSデトックスデー」を設ける
SNSは道具。使いこなすのはあなた自身
2025年のSNS市場調査から見えてきたのは、サービスの多様化と、ユーザーの成熟化です。LINEやInstagramといった従来型の大手サービスが安定した基盤を維持する一方で、ThreadsやBeReal.のような新興サービスが新しい価値観を提示し、急速に支持を集めています。
ここで、あなた自身に問いかけてみてください。
- 今使っているSNSは、本当にあなたの生活を豊かにしていますか?
- 「いいね」の数を気にして、投稿をためらったことはありませんか?
- 他人のキラキラした投稿を見て、落ち込んだ経験はありませんか?
- SNSを見る時間が、いつの間にか1日数時間になっていませんか?
もし一つでも「はい」と答えたなら、あなたのSNS環境を見直す絶好のタイミングです。
重要なのは、「どのSNSが一番良いか」ではなく、「あなた自身がどのようにSNSと付き合いたいか」です。ThreadsやBeReal.の急成長が示しているのは、多くの人が「ストレスフリーで、ありのままの自分でいられる場所」を求めているという事実です。
SNSは本来、人生を豊かにするための道具です。情報を得たり、友人とつながったり、自分を表現したり——その使い方は人それぞれです。他人の使い方に合わせる必要はありません。
今日から、あなた自身のSNSライフスタイルを見直してみませんか?この記事で紹介したデータや提案が、あなたにとって最適なSNS環境を作るヒントになれば幸いです。完璧である必要はありません。あなたらしく、心地よく、ストレスなく——それが、2025年のSNS利用のあるべき姿なのですから。
まとめ|2025年SNS利用のポイント
従来型の大手SNS(LINE、YouTube、Instagram)は引き続き高いユーザー数を維持しています。一方で、ThreadsやBeReal.など新興SNSが驚異的な成長率を記録し、市場の多様化が進んでいます。
ユーザーのニーズは「完璧な自分を見せる」ことから「ありのままの自分を気軽に共有する」ことへとシフトしており、今後もこの傾向は続くでしょう。
あなた自身の目的と価値観に合わせてSNSを選び、健全な距離感を保ちながら、デジタルコミュニケーションを楽しんでください。
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