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はっさー
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テレビ40分vsネット240分|2025年Z世代メディア選択の新常識

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若者のテレビ離れは本当?2025年最新データで見る1日40分の真実

若者のテレビ離れは本当?
2025年最新データで見る1日40分の真実

「最近の若い子はテレビを見ないらしい」——そんな話を耳にしたことはありませんか?実際、あなたの周りの10代・20代は、リビングのテレビよりもスマホの画面に夢中かもしれません。この記事では、総務省の最新調査データをもとに、若者のメディア利用の実態と、その背景にある生活スタイルの変化を徹底解説します。

この記事で分かること

✓ 総務省調査に基づく若者のテレビ視聴時間の実態
✓ なぜ若者はテレビを見なくなったのか?5つの理由
✓ スマホ世代の情報収集方法とメディア選択基準
✓ テレビが今後も担う役割と可能性

データが示すメディア利用の構造的変化:10代のテレビ視聴は1日40分

総務省が2025年6月27日に発表した「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」は、メディア業界に大きな影響を与えました。この調査結果によると、10代の平日のテレビ視聴時間は平均わずか39.7分。一方で、インターネット利用時間は243.4分と、約6倍もの差がついています。

興味深いのは、この傾向が10代だけに留まらない点です。20代でもテレビ視聴時間は概ね1時間前後、インターネットは200分超と大きな差が見られます。若年層にとって、情報や娯楽の主戦場は完全にオンラインへと移行したと言えるでしょう。

世代別メディア利用時間(平日・平均)

39.7分 10代のテレビ視聴時間
243.4分 10代のインターネット利用時間
181.8分 全年代平均のインターネット利用時間
154.7分 全年代平均のテレビ視聴時間

出典:総務省情報通信政策研究所「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(2025年6月27日公表)
参照:総務省公式リリース国立国会図書館カレントアウェアネスGameBusiness.jpリセマム

さらに注目すべきは、全年代の平均でもインターネット利用時間(平日181.8分)がテレビ視聴時間(平日154.7分)を上回ったという事実です。休日でも同様の傾向が見られ、インターネット183.7分に対してテレビは182.7分となっています。これは日本のメディア史における大きな転換点と言えます。

テレビを持たない若者たち:保有率の変化から見える実態

単身世帯でのテレビ離れが顕著

視聴時間の減少だけでなく、テレビそのものを持たない若者が増加しています。内閣府の消費動向調査(令和6年3月末時点)によれば、二人以上世帯のテレビ普及率は96.0%と依然として高い数値を保っていますが、単身世帯、特に若年層では状況が大きく異なります。

民間調査によると、単身29歳以下のテレビ保有率は2010年の92.5%から2024年には74.5%へと大幅に低下しました。つまり、一人暮らしの若者の4人に1人はテレビを所有していない計算になります。

年齢層テレビ保有率(単身世帯)主な特徴
10代(単身)約55~60%スマホで十分と考える層が半数近く
出典:LINEリサーチ(2023年6月調査)
20代(単身)約70%受信料負担を避けたい意識も影響
出典:LINEリサーチ(2023年6月調査)
29歳以下(単身)74.5%(2024年)
92.5%(2010年)
約14年間で約18ポイント低下
出典:PRESIDENT Online(2024年7月記事)
二人以上世帯(全年代)96.0%家族でのテレビ視聴文化が残存
出典:内閣府「消費動向調査(令和6年3月末)」

※出典:LINEリサーチ公式ブログPR TIMES(LINEリサーチ)こどもとITPRESIDENT Online内閣府消費動向調査

「家にテレビがない」が普通になりつつある世代

特に大学生や新社会人の一人暮らしでは、「そもそもテレビを買わない」という選択が当たり前になっています。引っ越しの際の家電リストから、テレビが消えつつあるのです。この背景には、経済的な理由だけでなく、生活スタイルそのものの変化があります。

なぜ若者はテレビを見ないのか?5つの構造的理由

理由①:時間の自由が効かない「リアルタイム視聴」への抵抗

若者が最も重視するのは「タイパ(タイムパフォーマンス)」です。午後7時にテレビの前にいなければ見られないという制約は、彼らの生活リズムに合いません。見たいときに、見たいものを、見たい長さで——これがスマホ世代の基本原則です。

NetflixやAmazonプライム・ビデオなら、通学中でも、休憩時間でも、寝る前でも視聴可能。さらに倍速再生機能で効率的に視聴できるため、「決められた時間に決められた速度で見る」テレビは、若者にとって非効率に映ります。

特に若年層では倍速再生を活用する声が多く見られます。ドラマやニュースを効率的に消費する文化が広がっており、1時間のドラマを短時間で見終える視聴スタイルを好む層が増えています。リアルタイム視聴ではこれが不可能なため、テレビは「時間効率が悪い」と敬遠されるのです。

理由②:CMの強制視聴がタイパに合わない

若者がテレビを避ける大きな理由の一つが、CMをスキップできないことです。インターネット動画では広告をスキップできたり、サブスクリプションで完全に広告なしで視聴できたりします。

一方、テレビ放送は番組構成上、複数のCMブレイクが挿入されやすく、広告スキップの効きやすい配信に比べ”タイパ”で不利に感じる若者が多い、という指摘があります。この「CMを見せられる時間」が、タイパを重視する若者にとっては大きなストレスとなり、テレビ離れを加速させています。

理由③:YouTubeとTikTokが娯楽の中心に

総務省の同調査では、YouTube利用率が80.8%、TikTok利用率が33.2%(全年代)に達していることが明らかになりました。若年層ではさらにこの数値は高く、ほぼ全員が日常的に利用していると言えます。TikTokは特に10代では生活に欠かせないツールとなっています。

これらのプラットフォームは、視聴者の興味関心に合わせてコンテンツを推薦するアルゴリズムを持っています。テレビのように「次は何が流れるか分からない」のではなく、「自分が好きなものだけが次々に出てくる」体験は、若者にとって圧倒的に魅力的です。

出典:総務省「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」 (参照:GameBusiness.jpリセマム

理由④:双方向性とコミュニティの存在

若者は「受動的に見る」だけでは満足しません。コメント欄で意見を交わしたり、配信者と直接やり取りしたり、視聴体験をSNSでシェアしたりすることが、エンターテインメントの一部なのです。

テレビにもSNSとの連動企画はありますが、生配信でリアルタイムにコメントが反映されるYouTubeライブや、投票機能を使ったインタラクティブな配信の方が、若者の参加欲求を満たします。

理由⑤:経済的合理性と受信料問題

一人暮らしを始める若者にとって、NHK受信料は無視できない固定費です。地上契約は月額1,100円、衛星契約は月額1,950円(いずれも税込)は、動画配信サービスの料金と同等かそれ以上。「テレビを置かなければ受信料を払わずに済む」という経済的判断も、テレビ非保有の一因となっています。

出典:NHK受信料の窓口

スマホメディアの魅力

  • いつでもどこでも視聴可能
  • 好みに合わせた推薦機能
  • 倍速再生などカスタマイズ自由
  • CMスキップ・広告なし視聴
  • 視聴者同士のコミュニティ形成
  • ニッチな趣味にも対応

テレビが抱える課題

  • リアルタイム視聴の制約
  • 万人向けで個人最適化が困難
  • 双方向性の弱さ
  • CMの強制視聴
  • 倍速再生不可
  • 受信料など固定費の負担

若者の情報収集は「SNS検索」の活用が拡大

GoogleよりもInstagramで検索する理由

驚くべきことに、現代の若者は何かを調べる際、用途に応じてInstagramやTikTokのハッシュタグ検索を活用する傾向が強くなっています。なぜでしょうか?

答えは「リアルな体験」と「視覚的分かりやすさ」にあります。例えばレストランを探す場合、Googleマップのレビューよりも、Instagramで実際に訪れた人の写真を見た方が、雰囲気や料理のビジュアルが直感的に分かります。

参考:PR TIMES「Z世代のSNS検索行動調査」SNS検索行動に関する分析

各SNSの使い分けパターン

若者は目的に応じてSNSを巧みに使い分けています。

Instagram:ファッション、グルメ、旅行先など「ビジュアル重視」の情報検索。ハッシュタグで具体的な地名や商品名を検索し、実際の利用者の投稿を確認します。

TikTok:トレンドの把握や「やり方」系の情報収集。メイク方法、ダンス、料理レシピなど、動画で手順を見ながら学べるコンテンツが豊富です。

X(旧Twitter):速報性のある情報や、特定話題に関する多様な意見の収集。ニュースの第一報はXで知り、詳細を他のメディアで確認するパターンが一般的です。

YouTube:深掘りした解説や長時間のエンターテインメント。「○○について詳しく知りたい」というニーズに応える教育系コンテンツが人気です。

情報信頼度の判断基準も変化

従来は「テレビで言っていた」が信頼の証でしたが、若者は「複数のSNSで確認した」「信頼できるインフルエンサーが推奨していた」「実際の利用者の声が多数ある」といった基準で情報を評価します。一つの情報源ではなく、複数のソースをクロスチェックする習慣が身についています。

テレビの存在価値は完全に消えたのか?

災害時・速報時に発揮される強み

若者のテレビ離れは事実ですが、テレビの価値がゼロになったわけではありません。特に災害発生時や重大事件の速報時には、テレビの信頼性と速報性が際立ちます。

2024年の能登半島地震の際も、多くの人がテレビで情報を確認しました。SNSには誤情報も混在しますが、NHKや民放各局の報道は一定の裏取りを経た情報として、依然として信頼されています。

「ながら視聴」と背景音としての役割

若年層では”テレビをつけつつスマホを操作する”併用視聴が各種調査で指摘されています。若者にとってテレビは「集中して見るもの」ではなく、「部屋にあると安心する背景音」としての役割に変わってきています。

ニュース番組やバラエティを流しながら、スマホでSNSをチェックしたり、勉強したりする。こうした「ながら視聴」は、テレビの新しい使われ方として定着しつつあります。

参考:Web担当者Forum「Z世代のメディア接触実態」

家族のコミュニケーションツールとしての機能

二人以上世帯でのテレビ普及率が96%と高い水準を保っているのは、テレビが「家族で共有する体験」を提供するからです。年末の紅白歌合戦、オリンピック中継、人気ドラマの最終回など、「みんなで同じものを見る」体験には独特の価値があります。

テレビ局の変革:コンテンツの部品化戦略

テレビ業界も手をこまねいているわけではありません。多くの番組が公式SNSアカウントを開設し、本編を細かく切り抜いて、YouTubeやTikTokで「きっかけ」を提供する戦略を展開しています。

これは「コンテンツの部品化」と呼ばれる手法で、1時間の番組を5分の切り抜き動画に編集し、SNSで拡散。興味を持った視聴者が見逃し配信で本編を見る、という導線を作っています。TVerなどの見逃し配信サービスの充実により、「リアルタイムで見られない」問題への対応も進んでいます。

民間調査によれば、大学生の2人に1人がSNSきっかけでテレビ番組を視聴した経験があるという結果も出ています。完全にテレビから離れたわけではなく、接触経路が変わっただけとも言えます。

参考:PR TIMES(サキダチラボ・テテマーチ株式会社)「Z世代はテレビをどう観ている?」(民間調査)、 Web担当者Forum「SNSが番組視聴のきっかけに」FNN「テレビ局のSNS戦略」

テレビとネットは「対立」ではなく「共存」へ

「テレビ vs インターネット」という構図で語られがちですが、実際には両者は補完関係にあります。テレビで制作された質の高いコンテンツが、YouTubeやTVerで視聴される。SNSで話題になった内容が、テレビで深掘りされる。こうした相互作用が、今後のメディア環境の標準になっていくでしょう。

あなたはどう選ぶ?メディア選択の実践ガイド

目的別メディア選択のコツ

若者に限らず、すべての世代が「メディアリテラシー」を持つことが重要です。それぞれのメディアの特性を理解し、目的に応じて使い分けましょう。

シーン別おすすめメディア

  1. 緊急情報を知りたい:テレビ(NHK)、X(旧Twitter)のトレンド機能
  2. トレンドを把握したい:TikTok、Instagramのリール、Xのトレンド
  3. 深く学びたい:YouTube、専門サイト、電子書籍
  4. リアルな口コミを知りたい:Instagram、Googleマップレビュー
  5. 家族と過ごす時間に:テレビ、Netflix等の配信サービス
  6. 背景音として:テレビのニュース・バラエティ、ラジオ

情報の真偽を見極める4つのポイント

メディアが多様化した現代、情報リテラシーの重要性が増しています。以下の点を意識しましょう。

①複数ソースで確認:一つの情報源だけで判断せず、少なくとも3つ以上の異なるメディアで同じ情報が報じられているか確認します。

②一次情報を探す:「誰々が言っていた」という又聞き情報ではなく、公式発表や統計データなどの一次情報にアクセスする習慣をつけましょう。

③感情的な表現に注意:「絶対」「衝撃」「大炎上」などの煽り文句が多い情報は、一歩引いて冷静に評価する必要があります。

④インフルエンサーの商業的意図を見抜く:SNS時代特有の注意点として、インフルエンサーが企業から報酬を得て商品を宣伝している可能性があります。「PR」「広告」の表記があるか、過度に褒めていないかをチェックすることが重要です。

まとめ:メディアの未来は「選択と共存」

若者のテレビ離れは統計的に明確な事実です。10代のテレビ視聴時間は1日40分未満、一方でインターネットは4時間超。情報収集の主戦場はSNSへ移り、娯楽の中心はYouTubeとTikTokになりました。

しかし、これは「テレビの終わり」を意味しません。災害時の信頼性、家族での共有体験、背景音としての役割——テレビには依然として独自の強みがあります。

大切なのは、それぞれのメディアの特性を理解し、目的に応じて賢く使い分けることです。若者も、年配者も、すべての世代が「メディアリテラシー」を身につけ、情報を主体的に選び取る時代。あなたは今夜、どのメディアを選びますか?

今日から実践!情報行動チェックリスト

☑ 緊急時の情報確認手段を複数確保していますか?
☑ SNSの情報を鵜呑みにせず、複数ソースで確認していますか?
☑ インフルエンサーの商業的意図を見抜けていますか?
☑ 家族との会話時間を確保できていますか?
☑ 目的に応じてメディアを使い分けていますか?
☑ 情報に触れない「デジタルデトックス」の時間を持っていますか?

最後までお読みいただきありがとうございます。↓↓のバナーをクリックして応援いただけると嬉しいです。

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