子どもたちの心のSOS – 2025年自殺統計から見える現実
「うちの子は大丈夫」そう思っていませんか。2025年、日本全体の自殺者数は減少したものの、小中高生の自殺は過去最多を記録しました。
この記事では、厚生労働省が発表した最新データをもとに、子どもたちが直面している現実と、私たち大人ができることを分かりやすくお伝えします。
重要なお知らせ
この記事で紹介するデータは2026年1月29日に厚生労働省・警察庁が発表した暫定値です。今後、確定値の発表により数値が若干変動する可能性があります。
2025年の衝撃的な統計データ
2026年1月29日、厚生労働省と警察庁から発表された自殺統計には、喜ばしいニュースと深刻な課題が同居していました。
(初めて2万人を下回る)
(過去最多・2年連続増加)
(1978年統計開始以降最少)
※出典:厚生労働省・警察庁「令和7年中における自殺の状況」暫定値
詳細は厚生労働省 自殺の統計ページをご覧ください
明暗が分かれた統計結果
全体の自殺者数は1978年の統計開始以降で最も少ない数値となり、長年続いてきた自殺対策の成果が表れています。特に「経済・生活問題」を理由とする自殺が減少しており、1998年に3万人を超えていた時期と比べると大幅な改善です。
しかし、その一方で小中高生の自殺は532人に達し、2年連続で過去最多を更新しました。内訳を見ると、小学生10人、中学生170人、高校生352人となっています。
子どもたちが抱える深刻な悩み
自殺の主な原因・動機
小中高生の自殺の動機を分析すると、子どもたちが直面している問題が見えてきます。
| 原因・動機 | 傾向 | 具体的な内容 |
|---|---|---|
| 学校問題 | 最も多い | 学業不振、進路の悩み、いじめ、友人関係など |
| 健康問題 | 2番目に多い | うつ病を含む精神的な不調 |
| 家庭問題 | 継続的に報告 | 家族関係の悩み、経済的困難など |
※出典:厚生労働省「令和7年中における自殺の状況」暫定値
詳細は厚生労働省 自殺の統計:各年の状況をご覧ください
注目すべきは、学校問題と健康問題が上位を占めているという点です。これは、学校での悩みが心の健康に直結していることを示しています。
見逃してはいけない子どものサイン
気づくべきサイン
- 急に部屋に閉じこもるようになった
- 食欲が極端に減った、または増えた
- 睡眠時間が大きく変わった
- 成績が急激に下がった
- 友達と遊ばなくなった
- 「消えたい」「疲れた」という言葉が増えた
やってはいけない対応
- 「甘えている」と決めつける
- 「もっと頑張れ」と励ます
- 他の子と比較する
- 話を途中で遮る
- 「大したことない」と軽視する
- 一人で抱え込もうとする
週に約10人の子どもが命を絶っている現実
532人という数字を日数で計算すると、1日に約1.5人、1週間で約10人の小中高生が自ら命を絶っている計算になります。これは決して遠い世界の話ではなく、あなたの身近でも起こりうることなのです。
なぜ全体は減っているのに、子どもは増えているのか
大人の自殺が減少している主な理由は、経済対策の充実やメンタルヘルスへの理解向上が挙げられます。一方、子どもの自殺が増加している背景には、専門家からSNSの普及による人間関係の複雑化、学業プレッシャーの変化、生活環境の変化などが要因の一つとして指摘されています。
また、うつ病などの精神疾患に関する相談も見られ、早期発見・早期対応の重要性が高まっています。
国が進める対策の強化
デジタル技術を活用した支援の検討
こども家庭庁は、自殺リスクの高い子どもの早期発見に向けた新しい仕組みの検討を進めています。これは、子ども自身が助けを求められない場合でも、周囲が気づけるようにする取り組みの一環です。
学校での心の健康チェックの推進
文部科学省では、学校で配布されている1人1台端末を活用し、児童生徒の心や体調の変化を把握する「心の健康観察」の導入を推進しています。子どもが自分の気持ちを記録することで、教師が早期に変化に気づくことができる仕組みづくりが進められています。
今日からできる5つのこと
- 毎日5分、子どもの話を聞く時間を作る – スマホを置いて、目を見て話を聞きましょう
- 「大丈夫?」ではなく「最近どう?」と聞く – 具体的な質問の方が答えやすいです
- 否定せず、まず受け止める – 「そうだったんだね」という共感が第一歩です
- 相談窓口の存在を教えておく – 親以外にも相談できる場所があることを知らせましょう
- 学校との連携を大切にする – 気になることがあれば、すぐに担任に相談しましょう
今すぐ相談できる窓口
こころの健康相談統一ダイヤル
電話番号:0570-064-556
お住まいの地域の相談窓口につながります(通話料がかかります)
厚生労働省「まもろうよこころ」
電話・SNS(LINE相談など)・チャットなど、様々な方法で相談できる窓口を紹介しています。
まもろうよこころ 公式サイトからアクセスできます。
※若者向けのLINE相談窓口もあり、文字でのやりとりが可能です
一人で抱え込まず、必ず誰かに相談してください。
最後に – 子どもたちの未来のために
2025年の統計は、私たち大人社会に重要なメッセージを投げかけています。全体の自殺者が減少したことは喜ばしいことですが、子どもたちの自殺が2年連続で過去最多を更新したという事実は、決して見過ごすことができません。
子どもは大人よりもSOSを出すのが苦手です。「言わなくてもわかるだろう」「迷惑をかけたくない」と考え、一人で抱え込んでしまいがちです。だからこそ、私たち大人が積極的に声をかけ、話を聞く姿勢を持つことが大切です。
統計の数字の裏には、一人ひとりの子どもの人生があります。あなたの身近にいる子どもたちが、希望を持って明日を迎えられるよう、今日からできることを始めてみませんか。
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