チッケムとは?意味と種類を徹底解説|K-POP公式チッケムの見方・楽しみ方ガイド
「推しメンバーの表情をもっと見たい」「あの瞬間の動きを見逃した」「グループ全体の映像だと推しが映る時間が短すぎる」そんな悩みを抱えるK-POPファンは少なくありません。そこで登場したのが「チッケム(직캠)」という革命的なコンテンツです。
この記事では、チッケム初心者が知りたい7つの疑問(意味・種類・見方・探し方・マナー・日本の現状・活用術)を1記事で完全網羅。今日から推しのチッケムを存分に楽しめるようになります。
最終更新:2025年11月7日
📑 目次
- 1. チッケムの意味・語源・他の呼び方(推しカメラ・ファンカムとの違い)
- 2. チッケムの種類と特徴(ペイスケム・フルケムなど5タイプ比較)
- 3. 公式チッケムの探し方・見方(YouTube検索のコツ)
- 4. 日本でのチッケム普及状況と今後の展望
- 5. チッケム視聴のマナー・注意点・著作権について
チッケムとは何か?意味と語源を解説
チッケムの基本的な意味
チッケムは韓国語で「직캠(ジッケム)」と表記され、K-POPの音楽番組やライブで特定のメンバーだけを追い続けて撮影した映像のことを指します。グループ全体ではなく、一人のアーティストにカメラが密着し続けるため、そのメンバーの細かな表情変化、ダンスの動き、待機中の仕草まで余すことなく捉えられます。
チッケムの語源と由来
この言葉は一般的には「직접(チッチョプ:直接)」+「캠(ケム:カメラ)」の略とされます。一方で”direct cam(ダイレクトカム)”の省略とする見解もあり、実務上はいずれも「個人に焦点を当てた映像」を指す意味で使われています。
チッケムの別名:ファンカム・推しカメラとの違い
チッケムは英語圏では「ファンカム(Fancam)」や「フォーカスカム(Focus Cam)」とも呼ばれており、日本では「推しカメラ」という親しみやすい呼び方も広がっています。これらは呼び方が違うだけで、本質的には同じコンテンツを指します。チッケムは韓国語表記、ファンカムは英語表記の違いであり、意味に相違はありません。
チッケムと通常の音楽番組映像との決定的な違い
テレビで放送される音楽番組の映像は、グループ全体を映したり、複数のメンバーをスイッチングしながら映したりと、視聴者全体に向けた編集がされています。一方、チッケムはパフォーマンスの最初から最後まで一人のメンバーだけをフレームに収め続けるため、そのメンバーの細かな表情変化や待機中の仕草、他のメンバーとのやり取りまで見逃しません。
たとえば、IVEのウォニョンがセンターで踊るシーンでは、放送では一瞬しか映らない彼女の目線の動きや微笑みの変化が、チッケムなら丸ごと楽しめます。またENHYPENのジョンウォンが自分のパートではない時に後ろで待機している表情や、BTS・SEVENTEENなど人数の多いグループでメンバー同士が目配せするシーンも、チッケムならしっかり確認できるのです。
チッケムが生まれた背景と文化的価値
2014年EXID ハニの伝説的チッケム
チッケム文化が広く認知されるきっかけとなったのは、2014年に起きたEXIDのハニに関する出来事でした。当時、某地方イベントでのパフォーマンスをファンが撮影したハニのチッケム動画がインターネット上で大きな話題となり、瞬く間に拡散されました。
この動画は2014年11月頃から急速に広がり、YouTube再生回数が数百万回を突破する大ヒットとなりました。この現象により、すでに活動終了が検討されていた楽曲「UP & DOWN」が音楽チャートで逆走して上位にランクインし、EXIDは再ブレイクを果たしました。(出典:Wikipedia – Up & Down (EXID song))
この出来事は、チッケムが単なる映像コンテンツではなく、アーティストのキャリアを左右するほどの影響力を持つことを証明しました。以降、韓国の音楽番組では公式にメンバー全員のチッケムを撮影・配信することが標準となっていきました。
ファンとアーティストをつなぐ架け橋
チッケムは、ファンが自分の推しメンバーとより深くつながるための重要なツールとなっています。特に大人数グループでは、放送時間の制約から一人ひとりの映る時間が限られてしまいますが、チッケムがあることで全メンバーが平等に注目を集める機会が生まれています。
チッケムの種類一覧|5つのタイプ(ペイスケム・フルケム等)を徹底比較
チッケムには撮影方法や焦点の当て方によって複数の種類があります。それぞれの特徴を理解することで、自分の好みに合った視聴スタイルを見つけることができます。
| 種類(韓国語) | 読み方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 페이스캠 | ペイスケム | メンバーの顔に焦点を当て、表情の変化を詳細に捉えたクローズアップ中心の映像 |
| 단독샷캠 | タンドクシャッケム | 一台のカメラでワンテイク撮影し、カット割りなしで臨場感を重視した映像 |
| 사이드캠 | サイドゥケム | ステージの横や斜めから撮影し、普段見られない角度からのパフォーマンスを提供 |
| 항공캠 | ハンゴンケム | 上空から俯瞰で撮影し、フォーメーション全体の美しさや動きを楽しめる映像 |
| 풀캠 | プルケム | グループ全体を固定カメラで撮影し、編集なしで全体像を把握できる映像 |
チッケム制作の最新技術:AI自動追尾システム
近年では、一台の高解像度カメラで全体を撮影し、AI技術による顔認識と自動追尾機能を使って各メンバーのチッケムを生成する手法の導入例が報じられています。これにより、激しいダンスでメンバーの位置が頻繁に入れ替わる場合でも、正確に個人を追い続けることが可能になっています。
韓国のエンターテインメント企業HYBEやMnetなどが開発した自動追尾システムについて、業界メディアや特許資料等で紹介されることがあります。従来は複数のカメラと撮影スタッフが必要でしたが、技術革新によってコスト削減と品質向上の両立が進んでいます。また、リハーサル時にメンバーが自分の「フォーカスカメラ」の位置を点灯で判別できるシステムも導入されており、アーティスト側もカメラワークを意識したパフォーマンスが可能になっています。
チッケムの楽しみ方と活用術|推しを最大限に堪能する方法
チッケムのメリット
- 推しメンバーのパフォーマンスを完全に把握できる
- 放送ではカットされた待機中の表情や仕草が見られる
- ダンスの細かい振り付けを研究できる
- 4K高画質で繰り返し視聴できる
- 他のメンバーとの自然なやり取りが楽しめる
- カメラ目線の瞬間を見逃さない
視聴時の注意点
- 全体のバランスを見るには向かない
- 他メンバーの動きは画角外になることが多い
- メンバー数が多いと全員分見るのに時間がかかる
- 推しが後ろにいる時は距離感がある場合も
こんな人にチッケムは特におすすめ
ダンスコピーをしたい人:振り付けを細部まで確認できるため、練習の強い味方になります。スローモーションにしたり繰り返し見たりすることで、難しいステップも習得しやすくなります。
推しの表情を堪能したい人:放送では一瞬しか映らない表情の変化を、チッケムなら丸ごと楽しめます。特に感情表現が豊かなメンバーのチッケムは必見です。
グループ内の関係性を見たい人:パート外の時間に他メンバーとどう関わっているか、自然体の姿が垣間見えることがあります。
チッケムはどこで見れる?公式YouTubeチャンネル完全ガイド
韓国の主要音楽番組の公式チャンネル
韓国の地上波音楽番組は、それぞれ公式YouTubeチャンネルを運営しており、パフォーマンスごとに全メンバーのチッケムを公開しています。主な番組は以下の通りです。
SBS「人気歌謡(Inkigayo)」:SBSKPOP X INKIGAYOチャンネルでは、毎週出演アーティストの個人フォーカス映像が豊富に公開されています。4K画質での配信も積極的に行われており、チャンネル登録者数は約2000万人(執筆時点)の規模を誇ります。(出典:SBS公式チャンネル)
KBS「ミュージックバンク(Music Bank)」:KBS Kpopチャンネルの「K-Fancam」プレイリストでは、整理された形で各メンバーのチッケムにアクセスできます。(出典:KBS公式プレイリスト)
MBC「ショー!音楽中心(Show! Music Core)」:MBCkpopチャンネルでFANCAM関連のプレイリストが充実しており、最新のパフォーマンスがすぐに視聴可能です。(出典:MBC公式プレイリスト)
検索のコツ:YouTubeで「グループ名 メンバー名 직캠」の順で検索すると最短で目的のチッケムを見つけられます。
効率的な検索方法
- 「グループ名 メンバー名 직캠」で検索すると韓国の公式動画がヒットしやすい
- 「グループ名 メンバー名 fancam」で英語圏向けの動画も見つかる
- 番組名を入れて「Inkigayo fancam メンバー名」と検索すると特定番組の動画に絞れる
- 各番組の公式チャンネルのプレイリスト機能を活用すると探しやすい
- 「4K」「60fps」「HDR」などのキーワードを追加すると高画質版が見つかる
日本でチッケムは見れる?普及状況と今後の展望
日本の音楽番組におけるチッケム導入事例
日本の音楽番組でも、チッケムへの関心は徐々に高まっています。2024年にはNHKが「NHK MUSIC EXPO」などのイベントでチッケム撮影を試験的に導入し、期間限定ながら公開されました。これは日本の公共放送として初めての本格的な取り組みとして注目を集めました。
ただし、韓国のように全出演者・全メンバーを対象に恒常的に公開するまでには至っていません。背景には、YouTubeでの番組公式チャンネルの運営体制や登録者数の違いがあります。韓国の主要音楽番組のYouTubeチャンネル登録者数は約2000万人を超える(執筆時点)ケースもある一方、日本の音楽番組は「ミュージックステーション」の公式チャンネルでも約80万人、「CDTV」関連で約30万人程度にとどまっています(2024年時点)。
日本のアイドル・アーティストによる推しカメラ施策
一方で、日本のアーティストやアイドルグループの中には、コンサートツアーや特定のイベントで「推しカメラ」「メンバーカメラ」といった形でチッケムに近い映像を配信するケースが増えてきました。
代表的な例として、乃木坂46や日向坂46などの坂道シリーズでは、ライブ映像の特典映像として個別メンバーカメラを収録することがあります。また、INIやJO1などの日本発K-POPスタイルグループでは、TikTokやYouTube Shortsを活用した短尺の個人フォーカス映像投稿キャンペーンも実施されています。
このように、日本でもチッケムは認知されて使われ始めていますが、韓国の圧倒的な普及速度と比べるとまだ限定的で、今後の拡大が期待されています。
チッケム視聴のマナーと著作権|知っておくべき注意点
公式コンテンツを正しく楽しもう
音楽番組や事務所が公開する公式チッケムは、著作権管理のもとで配信されています。そのため、無断でダウンロードして再アップロードしたり、過度な編集を加えて自分のコンテンツのように公開したりする行為は避けましょう。公式チャンネルの再生回数を増やすことが、アーティストへの応援にもつながります。
現地コンサートでの撮影について
コンサート会場でのファン撮影については、主催者や会場の規定に必ず従ってください。多くの場合、カメラやスマートフォンでの撮影は禁止されています。ルールを守ることで、すべてのファンが快適にパフォーマンスを楽しめる環境が保たれます。
チッケムを最大限楽しむためのチェックリスト
- お気に入りのグループの公式チャンネルをチャンネル登録しておく
- プレイリスト機能で推しメンバーのチッケムをまとめる
- 再生速度調整機能でダンス研究に活用する
- 高画質設定(1080p以上)で視聴する
- コメント欄で他のファンと感想を共有する
- 公式の再生回数とコメントで応援する
- 複数のアングル(ペイスケム、サイドケムなど)を見比べて楽しむ
まとめ:チッケムは推し活を豊かにする必須ツール
チッケムは、K-POPファンにとって推しメンバーの魅力を余すことなく堪能できる革命的なコンテンツです。グループ全体のパフォーマンスを楽しむのとはまた違った、個人の表現力や魅力を深く味わえる貴重な機会を提供してくれます。
公式チャンネルを活用して、今日から推しのチッケムを思う存分楽しんでください。あなたの推し活がさらに充実したものになることを願っています。
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