看護師を目指すあなたへ。看護専門学校と看護大学、どちらを選ぶべきか?
看護師になるためには、看護専門学校または看護大学に通う必要があります。どちらを選ぶかは、あなたの将来の目標やキャリアプランによって異なります。
看護師になるため、学校を選択する理由はいろいろあると思います。
最短で看護師の資格を取りたい!なるべく費用を抑えたい!看護師だけでなく、保健師や助産師も目指したい!
看護専門学校と看護大学、あなたの夢に最適な道はどちらでしょうか?
この記事では、看護専門学校と看護大学の違いを解説していきます。
看護専門学校と看護大学の修業年数の違い
看護専門学校は一般的に3年間の教育課程を設けています。この3年間で学生は、看護師として必要な基本的な技術と知識を身につけることを目指します。看護専門学校の教育は実践的な看護技術に重点を置き、臨床で直接役立つスキルを養います。
看護大学は4年間の学士号プログラムで、看護学の理論と実践の両方を学びます。ここでは、看護師として必要な知識や技術を幅広く学ぶことができ、より深い専門知識を身につけることが可能です。
看護専門学校
- 修業年数:3年
- 教育内容:実践的な看護技術に重点
- メリット:1年早く看護師になれる、学費が安い
看護大学
- 修業年数:4年
- 教育内容:看護学の理論と実践の両方
- メリット:より深い専門知識が身につく、就職先の選択肢が広がる
ポイント
- 看護専門学校は3年で看護師国家試験の受験資格を得られる
- 看護大学は4年で学士号を取得できる
- 看護専門学校は実践的な看護技術を重視する
- 看護大学は看護学の理論と実践の両方を学ぶ
看護専門学校と看護大学は、どちらも看護師国家試験の受験資格を得られる教育機関です。しかし、修業年数や教育内容には違いがあります。
看護専門学校は、3年間で看護師として必要な基本的な技術と知識を身につけることを目的としています。看護技術の習得に重点が置かれており、臨床で直接役立つスキルを養います。
看護大学は、4年間で学士号を取得し、より深い専門知識を身につけることを目的としています。看護学の理論と実践の両方を学ぶことができ、幅広い知識やスキルを身につけることができます。
どちらの進路を選ぶかは、将来の目標や自分の学習スタイルなどによって異なります。看護師としてどのようなキャリアを積みたいのか、じっくり考えて決めましょう。
看護専門学校と看護大学のカリキュラムの違い
- 看護専門学校
- 実践的な看護技術と基礎的な医学知識に焦点
- 病院やクリニックで直接使用される技術を習得
- 迅速かつ効果的な患者ケアに必要なスキルを身につける
- 看護大学
- 一般教養科目も必修
- 看護学だけでなく幅広い分野での活躍を目指すための基礎を築く
- 広範な医学知識、看護理論、研究方法論などを学ぶ
- 看護師としての知識だけでなく、研究者としての能力も養う
看護専門学校のカリキュラム
看護専門学校のカリキュラムは、実践的な看護技術と基礎的な医学知識を身につけることを目的としています。そのため、実習の時間が多く、病院やクリニックで働く看護師に必要なスキルを習得することができます。また、基礎的な医学知識を学ぶことで、患者の病状や治療方針を理解し、より効果的な看護を提供することができます。
看護大学のカリキュラム
看護大学のカリキュラムは、看護学だけでなく、幅広い分野での活躍を目指すための基礎を築くことを目的としています。そのため、一般教養科目も必修となっており、社会人としての基礎的な知識や教養を身につけることができます。
また、広範な医学知識や看護理論、研究方法論などを学ぶことで、看護師としてだけでなく、研究者や教育者など、さまざまな分野で活躍できる力を養うことができます。
看護専門学校と看護大学のカリキュラムには、それぞれに特徴があります。看護師として早く現場で活躍したい場合は、看護専門学校がおすすめです。一方で、看護学だけでなく幅広い分野で活躍したい場合は、看護大学がおすすめです。
看護専門学校と看護大学の取得できる資格
- 看護専門学校
- 看護師国家試験の受験資格
- 専門士号(看護学)
- 看護大学
- 看護師資格
- 学士号(看護学)
- 学校により、保健師や助産師の受験資格
看護専門学校
まず、看護専門学校は主に看護師を養成するための機関で、通常3年間の教育プログラムを提供しています。ここでの教育は、臨床実習を含む実践的な看護技術と知識を重視し、卒業後には看護師国家試験の受験資格を得ることができます。この試験に合格することによって、正式に看護師として働くことが可能となります。
また、一部の看護専門学校では、専門士号(看護学)を取得するコースが提供されています。専門士号は、大学の学士号に匹敵する学位であり、より高度な知識と技術を有する専門家としての地位を認められるものです。専門士号を持つことで、看護師としての職業的な地位やキャリアの選択肢が広がります。
看護大学
一方で、看護大学は4年間の学士課程を提供しており、看護師資格に加えて学士号(看護学)を取得することができます。看護大学での教育は、看護専門学校に比べてより広範囲にわたる知識と理論、研究方法論に重点を置いており、看護の専門性を深めるとともに、研究や教育、管理職など、看護師としてのキャリアパスを広げることが可能です。
看護大学の卒業生は、看護師としての直接的な臨床業務に加え、教育者、研究者、管理職など、より高度な専門知識を活かした多様な職業に就く道が開かれます。学士号を持つことにより、看護の専門家としての資格と地位が認められるため、キャリアの選択肢が広がると同時に、看護分野でのリーダーシップを発揮する機会も増えます。
どちらの学校を選ぶかは、自分の将来のキャリアプランによって異なります。早く看護師として働きたい場合は、看護専門学校がおすすめです。より幅広いキャリアパスを希望する場合は、看護大学がおすすめです。
看護専門学校と看護大学の研究と学術的側面の違い
看護専門学校
- 研究活動や学術的な側面は限られている
- 主な焦点は実践的な看護技術の習得
看護大学
- 学術研究、論文執筆、高度な看護理論の学習に重点
- 研究プロジェクトに参加する機会あり
- 看護学の発展に貢献する新しい知見を期待される
看護専門学校の研究と学術的側面
看護専門学校では、研究活動や学術的な側面は限られています。主な焦点は、実践的な看護技術の習得にあります。そのため、看護専門学校のカリキュラムでは、看護学の理論や研究方法に関する授業は限られています。
また、看護専門学校では、研究プロジェクトに参加する機会はほとんどありません。そのため、看護専門学校の卒業生は、看護研究に携わるには、看護大学や大学院でさらに学ぶ必要があります。
看護大学の研究と学術的側面
看護大学では、学術研究、論文執筆、高度な看護理論の学習に重点が置かれています。そのため、看護大学のカリキュラムでは、看護学の理論や研究方法に関する授業が充実しています。
また、看護大学では、研究プロジェクトに参加する機会が豊富にあります。看護大学の学生は、教員の指導の下で、看護に関する研究を行うことができます。
看護大学の卒業生は、看護研究に携わるだけでなく、教育者、管理職など、より幅広いキャリアパスを選択することが可能になります。
ポイント
看護専門学校と看護大学の研究と学術的側面の違いは、以下の通りです。
看護専門学校 | 看護大学 |
---|---|
研究活動や学術的な側面は限られている | 学術研究、論文執筆、高度な看護理論の学習に重点 |
主な焦点は実践的な看護技術の習得 | 看護学の理論や研究方法に関する充実したカリキュラム |
研究プロジェクトに参加する機会はほとんどない | 研究プロジェクトに参加する機会が豊富 |
看護師になるための学費補助制度を活用しよう!
看護専門学校は一般的に大学より学費が低い傾向にあります。これは、修業年数が短いことやカリキュラムが実践的な技術に重点を置いているためです。学生は比較的安価な費用で看護師としての資格を取得することができます。
専門学校は都道府県立や市立などの自治体・赤十字・労災などの病院が運営するケースも多く、こうした運営母体の場合は学費が安く設定されています。
ただし、3年制の私立の看護専門学校では年間100万円以上かかる学校が多いです。学校によって差がありますので、具体的な学校の情報を確認することが重要です。
一方、看護大学は4年間の学士号プログラムを提供しているため、学費は高くなります。
しかし、大学卒業後にはより高い収入を得る可能性があり、長期的に見ると投資の価値があると言えます。看護大学の学費は高額ですが、卒業後のキャリアの多様性と発展性を考えると、多くの学生にとって魅力的な選択肢となり得ます。
大学や専門学校に通うため、補助金制度は?
大学や専門学校に通うための補助金制度は、大きく分けて以下の2つがあります。
- 給付型奨学金
- 授業料等減免
給付型奨学金は、返済不要の奨学金です。経済的に困難な学生が、安心して学業に専念できるよう支援する制度です。
授業料等減免は、授業料や入学金の減免を受けられる制度です。経済的に困難な学生や、優秀な学生が、学費の負担を軽減できるよう支援する制度です。
これらの制度は、国や自治体、民間団体等によって実施されています。
給付型奨学金の代表的な制度としては、以下のようなものがあります。
- 日本学生支援機構の給付型奨学金
- 民間の給付型奨学金
日本学生支援機構の給付型奨学金は、国の制度です。返済不要の奨学金で、経済的に困難な学生を対象としています。
民間の給付型奨学金は、民間企業や団体等が実施する奨学金です。返済不要の奨学金や、返済の一部を助成する奨学金などがあります。
僕は、社会人から看護学生になったので、専門実践教育訓練給付金を利用し、日本学生支援機構の貸与奨学金(返済必要)と日本政策金融公庫の国の教育ローンから足りない分は補填していました。
もちろんバイトもしており、日曜以外は出てました。
授業料等減免の代表的な制度としては、以下のようなものがあります。
- 国公立大学の授業料減免
- 私立大学の授業料減免
- 自治体の授業料等減免
国公立大学の授業料減免は、国の制度です。経済的に困難な学生を対象に、授業料の免除や減額を受けることができます。
私立大学の授業料減免は、私立大学が実施する制度です。経済的に困難な学生を対象に、授業料の免除や減額を受けることができます。
自治体の授業料等減免は、自治体が実施する制度です。経済的に困難な学生を対象に、授業料の免除や減額を受けることができます。
これらの制度は、それぞれに受給要件や申請方法が異なります。詳しくは、各制度の実施機関のホームページ等で確認してください。
また、大学や専門学校によっては、独自の奨学金や授業料等減免制度を設けている場合があります。詳しくは、進学先の学校に問い合わせてください。
看護大学と専門学校、どちらを選ぶべきか
僕は社会人からですので、最短で正看護師になれる3年制の看護専門学校を選択しました。
ただ、准看護学校も視野に入れ悩みました。
看護大学と専門学校の違い
看護専門学校
- 短期間での就業: 一般的に3年制の専門学校で学び、卒業後すぐに看護師として働くことができます。
- 実践的なスキル獲得: 看護実習が多く、実践的な看護技術を重点的に学ぶことができます。
- 経済面での利点: 学費が比較的安く、独自の奨学金制度や学費サポートが用意されていることが多いため、経済面での負担が軽減される場合があります。
専門学校では実践的な教育が重視され、短期間で看護師としての即戦力を身につけることができます。
看護大学
- 学歴の向上: 看護大学を卒業すると「学士(看護学)」の称号が得られ、学歴が大学卒となります。
- 国家試験合格率の向上: 看護大学の国家試験合格率は短大や専門学校に比べて高い傾向があります。
- 幅広いキャリア選択肢: 研究職や大学の講師など、看護師以外のキャリア形成が可能です。
- 複数の資格取得の可能性: 保健師や助産師、養護教諭一種の資格が同時に取得できる大学もあります。
大学では一般教養科目など、自分の関心のある科目を選んで受講することができます。
最終的な選択は、自分の希望や状況に合わせて行うことが大切
看護師になるためには、看護大学または看護専門学校に通う必要があります。両者には、それぞれにメリットとデメリットがあります。
最終的な選択は、自分の希望や状況に合わせて行うことが大切です。以下のような質問を自分に問いかけながら、自分に合った進路を選びましょう。
- 看護師としてどのようなキャリアを歩みたいか?
- 一般教養も学びたいか?
- 進学や研究に興味があるか?
- 教育や管理の分野で活躍することを目指しているか?
- 早く看護師として働き始めたいか?
- 実践的な看護技術を身につけたいか?
- 学費を抑えたいか?
これらの質問に答えることで、自分の希望や状況を明確にし、それに合った進路を選ぶことができます。
まとめ
看護専門学校と看護大学の違いをまとめると、以下のようになります。
項目 | 看護専門学校 | 看護大学 |
---|---|---|
修業年数 | 3年 | 4年 |
カリキュラム | 実習を重視 | 一般教養や研究も重視 |
取得できる資格 | 看護師 | 看護師、保健師、助産師など |
研究と学術的側面 | 少ない | 多い |
進学とキャリアの機会 | 少ない | 多い |
コスト | 安い | 高い |
看護師になるためには、どちらの教育機関を卒業しても看護師国家試験に合格すれば資格を取得できます。
看護専門学校は3年間で看護の実践技術を学び、早く看護師になれる。看護大学は4年間で看護学の理論と実践を学び、学士号が取れるので、より多くのキャリアの選択肢がある。
自分自身の将来のビジョンとキャリア目標に照らし合わせて、どちらの学校を選ぶか考えてみましょう。
↓↓クリックしていただけると今後の励みになります!!