あなたは「生きている年数」と「健康でいる年数」の違いを知っていますか?
日本女性の平均寿命は87歳で世界トップクラス。年によっては香港などが上回ることもありますが、本当に大切なのは…
衝撃の事実:健康でいられるのは平均寿命より10年以上短い
厚生労働省の令和4年(2022年)簡易生命表によると、日本人女性の平均寿命は87.09歳、男性は81.05歳です。日本の平均寿命は世界トップクラスの長寿国として知られていますが、女性の平均寿命については、年によっては香港などの国・地域が日本を上回ることもあります。
しかし、ここで立ち止まって考えてみてください。実は、世界全体の健康状況は予想以上に複雑なのです。WHO(世界保健機関)が発表した「世界保健統計2023」によると、COVID-19パンデミックによって、世界の平均寿命と健康寿命は2019年から2021年のわずか2年間でそれぞれ1.8年、1.5年低下し、これは約10年分の進歩が失われたことになります。2021年には、世界全体の平均寿命は71.4歳、健康寿命は61.9歳まで後退し、これは2012年のレベルまで戻ってしまったのです。
平均寿命と健康寿命:その決定的な違いとは?
平均寿命とは
平均寿命は「0歳の時点で、平均してあと何年生きられるか」を示す統計です。医療の発達により延び続けていますが、これには寝たきりや要介護の期間も含まれています。
健康寿命とは
健康寿命は「健康上の問題がなく、日常生活を制限されることなく自立して生活できる期間」を指します。つまり、介護を必要とせず、自分の力で生活できる期間のことです。厚生労働省「健康寿命の算出について」(令和4年・2022年データ)が最新の公式発表となっています。
項目 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
平均寿命(2022年) | 81.05歳 | 87.09歳 |
健康寿命(2022年) | 72.57歳 | 75.45歳 |
差(要介護・寝たきり等の期間) | 8.48年 | 11.64年 |
なぜ女性の方が「要介護・寝たきり等の期間」が長いのか?
データを見ると、女性の方が平均寿命は長いものの、健康寿命との差も大きいことが分かります。これは、女性の方が要介護状態や寝たきりなど、日常生活に制限のある期間が長いことを意味しています。これには以下のような医学的・生理学的理由があります:
世界と比較した日本の立ち位置:パンデミック後の現実
WHO(世界保健機関)の「世界保健統計2023」によると、COVID-19パンデミックは世界の健康指標に深刻な影響を与えました。2019年から2021年の間に、世界全体の平均寿命は1.8年短縮し、健康寿命は1.5年減少しました。この影響は地域によって大きく異なり、アメリカ大陸と東南アジア地域では平均寿命が約3年、健康寿命が2.5年も減少しています。
一方で、日本を含む西太平洋地域は比較的影響が少なく、減少幅は0.1年未満に留まりました。これは、日本の医療制度と感染対策の効果を示しています。
項目 | 日本 | シンガポール | 韓国 | 世界平均 |
---|---|---|---|---|
平均寿命(2019年) | 84.3歳 | 83.1歳 | 82.8歳 | 73.1歳 |
健康寿命(2019年) | 74.1歳 | 74.2歳 | 73.1歳 | 63.5歳 |
2021年への影響 | 軽微 | 軽微 | 軽微 | 大幅減少 |
世界が直面する「非感染性疾患」の脅威
WHO「世界保健統計2024」が明らかにした重要な事実があります。現在、世界の死因の約74%は心疾患、脳卒中、がん、糖尿病などの非感染性疾患(NCDs)が占めており、この傾向が続けば、2048年には全死因の86%がNCDsになると予測されています。
これは、私たちが健康寿命を延ばすために取り組むべき課題が明確であることを意味しています。感染症対策だけでなく、生活習慣病の予防が極めて重要なのです。
健康寿命上位県から学ぶ「元気に長生き」の秘訣
厚生労働省「令和4年(2022年)健康寿命の状況」によると、都道府県別健康寿命ランキングでは、男性1位は山梨県(73.74歳)、女性1位は三重県(76.38歳)となっています。静岡県も男性73.23歳、女性76.13歳と非常に高い水準を誇っています。
これらの上位県に共通する「健康で長生き」のポイントは:
今こそ始めよう!健康寿命を延ばす5つのアクション
健康寿命と平均寿命の差を知った今、あなたはどう行動しますか?健康で動けるうちに、人生を最大限に楽しむために、今日からできることがあります。
健康で動けるうちに、夢を実現しませんか?
令和4年(2022年)のデータが示すように、日本人の平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳。一方で健康寿命は男性72.57歳、女性75.45歳です。この数字が教えてくれるのは、私たちには「健康で自由に動ける貴重な時間」があるということです。
その時間を無駄にしないために、今こそ行動を起こしましょう:
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